彫刻家 武荒信顕の作品紹介：創造の泉(時は流れて・・・)LABORATORY 4

これは、アルミ板の切り口です、表面に対して45度傾斜しています。この事が、大問題を引き起こしました。ただの四角であれば、問題は起こらないのです。ジグザグの形に切断したいので問題が起こりました。そんな事を言われても解らないのでは? と想像します。
普通にDIYで使う丸鋸は、切断進行方向に向かって右に傾ける事が出来ます。でも・・・左に傾ける事は出来ないのです。どうしてなのでしょうか、それは、刃の左側にモーターが付いているからなのです。

左側の丸鋸が普通のものです、これを左に傾ける事は出来ないのです・・見ての通りです。
で、青い方の丸鋸をご覧あれ ! 二つともあちらの方に切断して行くのですけれど、青い丸鋸は、刃の右側にモーターがあるのです。だから、刃を左に傾ける事が出来るのです、左の鋸はモーターがつかえてしまいますので左に傾けられないのです。
青い方の丸鋸は、普通は売っていません。電動工具メーカーの問屋さんに相談に行ったら、教えて下さったのです。これが無かったら作業は出来なかったところでした。

赤い線は鋸刃です、画面の奥に向かって進んで行きます。

アルミ断面は台形に仕上がります、上が表側です。丸鋸はどちらか一方の側からのみ切り込みます。例えば、全ての切断ラインを表側から切って行かねばなりません。

ジギザグ形を矢印に従って切り進んで行くつもりで想像して下さい。左の図の最初の辺　1 は下から上に切れます、そこで左に 90度回転して 2 の辺、これは左の方に向かってズガーッと切れます。次は、右に 90度回転で 3 の辺です。下から上に向かって切りたいけれど・・・どうする・・刃が入らない ? ?　はんたいの方からならば刃が入る ! でも刃の 45度の傾きが逆になってしまうのです。おお、神よ・・・でも、例の丸鋸ならば大丈夫なのです ! ! 何となく、裏返せば出来る様な気がしませんか ? でも出来ないのです。裏返せば、刃が入らない部分が逆になるのですから。