彫刻家 武荒信顕の作品紹介：あなたと・・・（わすれてしまったこと) WORK 4

補強のアングルに鋼板を取り付けます。結構な大きさなので大変です。勿論、クレーンを使って動かします。靴は、安全靴が必須アイテムです。もしも、板がすべって、足の上に・・・おーこわっ！だから、絶対、安全靴を履きます。

次の工程に移るので、クレーンで吊り上げて、傾いた状態で固定します。への字の頭に、ポチッと黒く楕円がみえますでしょ？あの位置に箱をくっ付けるのです。傾いた状態で固定すると言うのは、なかなか難しいのです。一般的に、世の中の物は、「たいら」であったり「まっすぐ」ですから。普通では無い状態にしなければいけないのです。

への字のてっぺんの位置に、箱をくっ付ける準備です。なんか、宇宙での作業みたいな感じです。右にある箱を、ジワジワと近寄せます。神技の様な、クレーンの操作で、ジワーっと近寄せます、ジワーっとねっ！バーっと行ったら、ガーンとなって、ウワーっとならない様に。 箱の下に、足が四本有る様なヤツが見えますでしょ？あれ、馬って言うんです。いろんな物を乗せる、台なんです。

それで、位置と角度が決まったら、くっ付けます、勿論熔接です。ほんの手のひら程の面積でくっ付いています。強度は十二分なのですが、更に、心棒を通してありますので、安心です。それから次は、上の写真で茶色の補強が見えている所にも鋼板を張り付けます。

クレーンを使って、グーンと起こして、今回はお終いです。グーンと、なんて簡単に言ってしまいますが、なかなか大変なんです。真四角の箱を真っ直ぐに吊り上げるのでしたら簡単です。が、これは、変わった形なので、そうは簡単に進みません。重心の位置を、前もって計算して有るのですが、そう上手くロープをかける事が出来ないのです。ロープをかけると、こまる場所もありますので、あやとりの様にロープをかけて起こします。
それで、もう少し頑張れば何とかなるぞーっと言うところまで来ました！