彫刻家 武荒信顕の作品紹介:第21回市川の文化人展 武荒信顕展 あなたと・・・ WORK 1

赤い作品が中央に見えます。この企画の為に、制作した作品です。幾多の想像を超える困難を乗り越えて、展示に漕ぎつけました。

さて、2019年10月29日11:17 に、市川市文化振興課の Nさんから TELが入り、「あのう・・明日の午前１０時にこちらにおいで頂きたいのですが？」との事で、出かけました。何かの依頼だろうと思っていましたので、心の準備をしまして、文化振興課に参りました。

Nさん、「来年の、2020年2月22日からの展覧会をお願い致したいのですが、如何でしょうか？展示期間は、約1ケ月半です。」と来ました。ヒーッと思いましたが、即、引き受けました。

それが、どれ程に大変な事であるのか、その筋の方であれば想像がつくのですが、その筋でない方は、兎に角、物凄く凄まじく恐ろしく大変なんだろうと思ってください。この、展覧会の為に２メーター超クラスの新作も制作するのです。野外設置作品です。搬入は、二月の初旬です。

野外設置作品は、時間がかかるのです。どんな作品なのか既に決まっている状態で、それから、通常は少なくとも半年程度の時間は必要なのです。大きな野外作品は、私は、鉄工場に制作を依頼します。ですから、工場の予定調整が必要ですし、材料の手配が必要ですし、図面も描かなければなりませんし・・・大変です。今回は、何も決まっていない状態から、残された時間は約 3ケ月です。スゴイぞこれは！私の困った性格が、このミッションを OKへと導くのでした。大変なほど面白いのだ！面白いなら、やらんでドウスル、そんなことを、0コンマ2秒で考えて OK しました。作品は勿論、ポスター、チラシ、リーフレットも全て私がやるのだ！行くぞっ！とりゃーっ！！

それで、作品のアイデアは売る程に有りますので、今回の規格に行けそうなものでロケットダッシュを決めました。それが、このページの一番上の画像の赤い作品です。短時間で制作出来る構造であり、野外の展示に耐える構造である事、そして何よりも、安全である事、会場での展示は会期中のみで、会期後はしばらくの間保管する事が条件です。つまり、会場では、しっかりした基礎は無い状態で、約 1ケ月の間安全に置いておける構造にしなければならないのです。No味噌、フル回転ですね、楽しい！何しろ、好きでこの仕事をやってますので。

展示作業が完了した会場です。スポットライトのみで、床面は暗くしてあります。今までに全国各地に設置した、大型野外作品の写真、郵政関係の原画も額装で壁面に展示。他にもギャラリーのロビーに、大型作品の設置作業の動画を映写、それから作品図面を展示ケースのなかに数点並べました。