彫刻家 武荒信顕の作品紹介：時の旅人 2

部品を熔接します。オレンジの物体は90度を保つ為の道具です。
磁石で出来ていて、素材が鉄ですからくっつきます。便利です。

部品を図面の通りに、次々に組み立てて、次第に形が見えて来ました。

球体が 4個有ります、これも重要な部品です。
4作品造りますが、それぞれに球が一個づつくっつきます。

これも部品です、棒の直径は 22mm、結構重いです、何に見えますか？旗ではありません。

こんな具合に取り付けます。判って来たでしょう! !

こんな様子になりました。足を取り付けていたのです。

こんなイメージで、「時を旅するもの」の感じを表現したかったのです。何に見えるのかは、人によって色々でしょう、それぞれにイメージを持って頂ければ良いと思っています。

出来上がりの雰囲気を見る為に、球をテープでくっ付けてみました。球体にスジが見えますが、これは熔接のラインです、素材はステンレス、これをピカピカに磨きます。作品の本体は、こげ茶色に塗装します。この作品は野外に置きますので、スプレーラッカーだと対候性が低いので使えません、そこで、自動車に塗るウレタン塗料を使います。

磨き終わった球です。青く見えるのはキズがつかない様にする為の保護シートの色です。

球には雄ネジが取り付けてあります。イメージした位置に、今度は、タップと言う工具で雌ネジを切ります。そこに、ねじ込んでから、回せない様に熔接してしまいます。これで、動かなくなりますので、盗られる心配が無くなります。ピカピカに輝く球！！欲しくなってしまう誰かが現れても、大丈夫ですね。

そんでもって、夫々の体に球をくっつけました。
今度は塗装です、プロにお願い致します。
今回は、暗いこげ茶色に仕上げて頂きます。

いよいよ、現場に取り付けです。

それで・・・
とっても寒い、或るみぞれ混じりの雨の日に、一人で作業をしました。
作業中の写真はそんな訳で、撮影の余裕がありませんでした。
必死でしたので・・・寒かったです！

--完--